2007年10月12日
都の学力テストで実施の1カ月前に問題用紙を配った問題で、区教委は「前区教育指導室長が独断で配布した」と発表した。もっとも、前指導室長自身は「前教育長の了解を得た」と話しており、まさに責任のなすりあい状態か?
成績を上げるため不正行為を校長に促したとの疑惑については「その意図はなかった」と否定したが、配布の際に室長が「ご活用願いたい」などと発言していたことも判明した。
当時の室長は問題用紙が校長会の前日に都から届けられることを知ると、部下の指導主事らに対し、校長会の配布資料の中に問題用紙を入れるよう指示。これに対し、指導主事2人は「漏洩(ろうえい)につながるからまずいのではないか」と事前配布に反対したが、「教育長の決定だ」と聞き入れなかったという。
配布の目的について、当時の室長は「(名前の記入形式などに慣れてもらい)テストを円滑に実施するためだった」と説明。しかし、校長への聞き取りでは110人中54人が「活用・準備を促す発言で、不審に思った」などとした。
区教委は「多くの校長が不正を強いられているような感情を抱いた」とは認めながらも、「区教委側には不正を促すような気持ちはなかった」と結論付けた。
教育長の関与については、当時の室長は「当日朝に教育長から配布の了承を得た」と証言したが、当時の教育長は「知らない」と否定している。
斎藤教育長は「子どもたちには罪はない。学力調査にアレルギーにならずにいてほしい」「調査報告は不十分だとは思うが、本来子どもたちのために費やす時間を割いて、頑張ってきた。こんなことは二度としたくない。子どもたちが本当に笑顔でいられるよう協力いただきたい」などと語った。